主祭神

国常立命(主祭神)
(くにのとこたちのみこと)

国常立の神は日本神話の最初の神で大地の永続性を象徴します。国家鎮護の神として重要な役割を果たすため、主祭神として祀られています。



神皇魂命
(かみむすびのみこと)

神皇魂命は、日本神話における創造神で、造化三神の一柱です。高木や生成を司る神として知られ、天地開闢時に高天原に出現しました。古事記では「神産巣日神」として、日本書紀では「神皇産霊尊」として記されています。豊かな自然の力と創造の象徴とされ祀られています。



須佐男命
(すさのおのみこと)

須佐男命は日本神話の荒ぶる神で、イザナギとイザナミの息子です。八岐大蛇退治で知られ厄払いや武勇の象徴とされています。疫病退散の神としても信仰されています。



大己貴命
(おおなむちのみこと)

大己貴命は、日本神話における重要な神で、国土創造や治水、農業、医薬の神として知られています。出雲の国の主神であり、多くの別名を持ち、大国主神(おおくにぬしのかみ)とも呼ばれます。天照大神の使者に国譲りを行った後、幽世(かくりよ)の主となりました。※世とは黄泉にあるとされる永久に変わらない神域のことです。



事代主神(蛭子・恵比寿)(末社)
(コトシロヌシ)

事代主神は、日本神話において重要な国津神で、大国主命の子とされます。恵比寿・蛭子様と同一視されることもあり、商売繁盛や漁業の神として信仰されています。国譲りの際、英断を下し日本の平和な治世の礎を築きました。



埴山姫命
(はにやまひめのみこと)

埴山姫命は、日本神話に登場する女神で、イザナミが火の神カグツチを産んだ際に負った火傷が原因で死ぬ間際に水の神ミズハノメと共に産み落とされた土の神です。農業、陶磁器製造業、造園業、土木関係など土に関連する職業と縁が深いとされています。



田心姫命
(たごりひめのみこと)

田心姫命は、日本神話に登場する女神で、宗像三女神の一柱です。『古事記』では多紀理毘売命、『日本書紀』では田心姫や田霧姫と表記されます。天照大神と須佐之男命の誓約により誕生し、大国主神の妻とされ、子神をもうけました。霧の女性を意味し、五穀豊穣や海の守護などを司る神として信仰されています。



市杵島姫命
(いちきしまひめのみこと)

市杵島姫命は、日本神話に登場する宗像三女神の一柱です。海の神として、航海の安全や豊漁を司り、美しさで知られる弁財天と同一視されることもあります。子守や子供の守護神としても崇敬され信仰されています。



白山姫命
(しらやまひめのみこと)

白山姫命または(別名)菊理媛尊は、日本神話に登場する神で『日本書紀』に記された女神で、国生みの神イザナギとイザナミの仲裁者として知られ、和合と縁結びの神として信仰されています。



大山咋神(末社)
(おおやまくいのかみ)

大山咋神は日本神話に登場する神で、山の地主神として、また農耕や治水を司る神とされています。比叡山に鎮座し、日吉大社など全国で3,500社で祀られています。名前の「くい」は杭を意味し、山の所有者を象徴しています。古事記では、大年神と天知迦流美豆比売(あまちかるみづひめ)の子とされ、豊穣や醸造の神としても崇敬されています。



鴨玉依姫荒御魂
(かもたまよりひめあらみたま)

鴨玉依姫荒御魂は、日本神話に登場する神様で、海神の娘とされる鴨玉依姫が神武天皇を含む四人の男子を産んだ後、荒御魂として崇められた存在です。神話では、神々の間の結婚や子育てを通じて、豊穣や繁栄の象徴として信仰されています。神霊が宿る女性、すなわち巫女の意味を持ち、神話的には神に感精してその子を生む母として形象化されています。



誉田別命
(ほむだわけのみこと)

誉田別命または応神天皇は、日本神話における第15代天皇で、八幡神としても知られています。歴史上実在したとされる初の天皇であり、武運、教育、縁結びの神として信仰されています。全国に約3万から4万社の八幡系の神社があり日常生活全般にご利益があるとされています。



鴨玉依姫命
(かもたまよりひめのみこと)

鴨玉依姫命は、日本神話に登場する女神で、賀茂氏の祖神とされています。彼女は賀茂別雷神(かもわけいかずちのかみ)の母として知られ、京都にある賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)に祀られています。鴨玉依姫は、鴨川で水遊びをしている際に、上流から流れてきた丹塗矢(いぬりや)を拾い、それが大山咋神(おおやまくいのかみ)の化身であることから、その後、賀茂別雷神を産むことになります。また、鴨玉依姫は「タマヨリヒメ」とも呼ばれ、この名前は「神霊の依りつく乙女」という意味を持ち、安産守護や開運、悪病災難除けなどのご利益があるとされ、子宝や豊穣の象徴として信仰されています。鴨玉依姫は、神武天皇の母ともされるタマヨリヒメとは別の存在であり、賀茂氏に関連する神話において重要な役割を果たしています。



牛頭天王・祇園社(末社)
(ごずてんのう・ぎおんしゃ)

牛頭天王社は、日本の神仏習合の神で祇園精舎の守護神とされています。本地仏は薬師如来で、スサノオの本地ともされています。京都の八坂神社や全国の祇園社、天王社で祀られ、疫病除けの神として信仰されています。また、陰陽道では天道神と同一視され、疫病を司る神としての側面も持ちます。



護国神社(末社)
(ごこくしゃ)

護国神社は、国家のために殉難した人々の霊を祀る神社です。明治時代に設立され、第二次世界大戦前は内務省が管轄していました。地域出身の戦死者や公務で殉職した方々を主祭神としています。